日本人にとって欠かすことのできない主食のお米、普段どのように保存していますか？いつまでもおいしくご飯を食べるためには、正しい保存方法をマスターする必要があります。ここでは意外と知られていないお米の保存方法についてまとめました。長くご飯を食べられるようにマスターしておきましょう。
お米の保存方法の基本を紹介
お米の保存をするにあたって、いくつか注意すべきポイントがあります。正しく保存しないと臭い移りなどを起こしてしまって、おいしく食べられない恐れがあります。
密閉容器に入れよう
まずお米は密閉容器に入れて保管するのが基本です。というのもお米は臭いが付きやすいからです。またお米は一種の生ものです。ですから酸素の触れるような環境に置きっぱなしにすると、酸化が進んでしまいます。その結果、風味も段々落ちてしまいます。
袋のまま保存すれば大丈夫と思っている人もいるかもしれませんが、それは間違いといえます。というのも米袋の中には小さな穴が開いているからです。破裂を防ぐために穴が開いているので、袋を開けていなくても密閉できません。
容器はその都度洗う
容器に入れていて、お米が空になったらその都度洗いましょう。容器はいつも清潔な状態にしておかないと、虫の発生する恐れがあるからです。特に夏は虫がわきやすいシーズンといわれています。また容器を洗ったら、しっかり乾燥させるのも忘れないでください。きちんと乾いたところで、新しいお米を入れるようにしましょう。
風通しのいい場所で保管する
お米の保管場所ですが涼しく風通しのいい場所がおすすめです。直射日光が当たったり、高温多湿な場所だったりはおすすめできません。またキッチンのシンク下で保管している方もいるでしょうが、これは実は適した場所ではありません。一見すると暗所で涼しそうなイメージがあるでしょうが、水をよく使う場所なので実は湿度の高いところなのです。
またお米は臭い移りのしやすい食べ物です。ですから臭いのきついものの近くに置くと、その臭いがこびりついてしまいます。洗剤や芳香剤、灯油をはじめとしたきつい臭いのするところにはおかないようにしましょう。いくらしっかり洗米しても、一度臭いがついてしまうとなかなか取れないと思ってください。
お米の消費期限は？
お米の消費期限は1～2か月が目安と考えておきましょう。これは精米やもち米関係なく同じです。また未開封の状態でも2か月が消費期限と考えてください。とくに夏場の厳しい暑さの時には早めに食べるように心がけましょう。うっかりしていて2か月過ぎてしまった場合でも、臭いや色味に問題なければ食べても大丈夫でしょう。しかし長くても2か月と念頭に入れて、購入するお米の量を検討しましょう。
お米を冷蔵庫で保存するのはどう？
お米は常温で保管している人が多いでしょう。しかし中には冷蔵庫などで冷やしたほうがいいのではないかと思っている人もいるかもしれません。冷蔵庫で冷やすのはありかどうかについてみていきます。
冷蔵庫で冷やすのはおすすめ
結論から言うと、スペースがあれば冷蔵庫で米を保管するのは好ましいといえます。冷蔵庫でお米を冷やしておくと、米を研いだ時に米の表面が傷つくなどのダメージを防げるからです。米は傷つかず、汚れだけが取れるようになります。その結果、炊き上がりがふっくらとしてツヤのあるご飯が出来上がります。
冷凍庫に入れるのはおすすめできない
中には冷凍庫に入れれば、さらに冷やされるのでお米の保管方法としていいのでは、と思う人もいるでしょう。しかし炊く前のお米を冷凍してしまうのは好ましくありません。意外かもしれませんが、お米には15％くらいの水分が含まれています。ですから冷凍庫の中に入れると水分が凍ってしまって、米がひび割れる危険性があります。その結果、そんなお米を炊いても風味や食感が失われてしまいます。
ただし炊いた後のご飯を冷凍保存するのはありです。冷凍するときには、ふわっとゆとりのある感じでラップなどに包むことを忘れないでください。また食べる際には自然解凍しないように注意しましょう。お米の主成分であるでんぷんは加熱しないと柔らかくなりません。その結果、パサついた食感となってしまいます。電子レンジで解凍、温めて食べるとおいしいものです。冷凍庫で保存した場合、正しく解凍すれば3週間程度は炊き上がりとあまり変わらずおいしく食べられるでしょう。
まとめ
お米の保存方法で重要なのは、臭い移り対策です。密閉した容器の中に入れて保存しないと、周りの香りを吸い込んでしまう恐れがあります。また冷蔵庫で保管して冷やすとおいしいご飯が炊き上がりますのでおすすめです。
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